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Vol.3 〜6月の自然誌〜「サンカヨウ(山荷葉)」
飛騨市河合町と世界遺産白川郷合掌集落で有名な白川村を結ぶ天生(あもう)峠にある天生湿原は、多くの植物が生育している。
遅い春を迎えた湿原の6月、いっせいに花が咲き始める。中でも大きな葉を広げ、清楚(せいそ)で可憐(かれん)な花を咲かせるサンカヨウはひと際印象強く心に残る。「荷葉」とはハスの葉のこと。大きな葉の下面中央に直立してつく柄はハスを連想させるかもしれないが、私はむしろフキの葉を思い浮かべてしまう。大小二枚出る葉の、上側の小さい葉の上に径約2センチの小さく可愛らしい真っ白な花を数個つける。雨に濡れ、透き通る花弁を美しいと思うのは私だけだろうか?夏の終わりの、白い粉に覆(おお)われた瑠璃(るり)色の果実も必見だ。
初夏に咲くいろいろな植物やブナの原生林など、豊かな自然が残る天生湿原へのウォーキングはいかがだろうか?
【サンカヨウ】メギ科サンカヨウ属 Diphylleia grayi
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筆者:村田 稔
(むらた みのる)
高山市在住。飛騨インタープリターアカデミー第三期生。
高山生まれ高山育ちの利を活かし、地元飛騨ならでの自然案内を実践中。
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