飛騨の自然誌
ライチョウ

Vol.4 〜7月の自然誌〜「ライチョウ(雷鳥)」

 ライチョウは本州中部の北アルプスと南アルプス、そして新潟県の一部山岳地帯に棲息する留鳥(りゅうちょう)で、高山帯だけを棲息地としています。
 ハイマツ林や高山植物の草地に、つがいやヒナを連れています。冬季は群れで雪の少ない場所で生活しています。春になるとオスはなわばりや敵を見張るためにケルンや岩の上などによくとまっています。運がよければ、そのような姿を観察できるかもしれません。
 信州大学調査グループによると、乗鞍岳を中心としたエリアには約100羽が棲息しているようです。
 ライチョウの天敵はイヌワシなどですが、近年では増えすぎたカモシカが食物を求めて山頂付近までやってきて、ライチョウのエサである高山植物を食べてしまうことも大きな問題になっています。乗鞍岳の畳平近くでもニホンカモシカの姿を見ることがあります。
【ライチョウ】キジ目ライチョウ科 Lagopus mutus
世界に約20種、日本には北海道に棲息するエゾライチョウとライチョウの2種。国特別天然記念物・絶滅危惧2類

平田勉
筆者:平田 勉
(ひらた つとむ)
1953年名古屋生まれ。飛騨インタープリターアカデミー四期生。宝飾職人として33年間腕を振るってきたが、自然に関わる道を志し、飛騨インタープリターアカデミーを受講。専門知識を学ぶと同時に伝統文化、人と自然との関わりにも深い感銘を受けた。長年の宝飾職人の腕を活かしたネイチャーアクセサリーが好評を得ている。
飛騨インタープリターアカデミーから
平成20年4月から、飛騨インタープリターアカデミー修了生や受講生が、それぞれに伝えたい飛騨の自然についてご紹介しています。植物に加えて動物や自然散策などテーマはさまざま。一年間ぜひご愛読ください。
◎バックナンバー:4月<桜>5月<ニリンソウ>6月<サンカヨウ>8月<コマクサ>9月<キノコ>
飛騨インタープリターアカデミー公式サイト
ホテルスタッフから
高山から近いこともあり、何度か乗鞍岳へと出かけていますが、いまだこの地のライチョウにはお目にかかれていません。そのかわり昨年は双六岳からの帰り道に、雨降る中をライチョウの親子に遭遇。雨で空からの天敵に襲われる心配がないためか、目の前10メートルくらいを人を恐れることもなく歩いていました。
ロゴ
ホテルTOP