飛騨の自然誌
ホタル

Vol.14 〜7月の自然誌〜「ヘイケボタル」

 ホタルは世界に約2000種、日本国内には45種が棲息している。幼虫期を陸上で生活する種がほとんどで、水中で幼虫期を送る種類は、世界でも数種類を数えるのみ。日本国内でよく知られているゲンジボタル、ヘイケボタルの2種類は、その幼虫期を水中で生活する珍しい種類だ。
 ヘイケボタルは水田などの流れのない環境に棲息している。重要なことは、幼虫が生きてゆくためにはエサとなるモノアラガイやヒメモノアラガイ、タニシなどの淡水産巻貝が棲息しなければいけないこと。それらの淡水産巻貝が棲息できる環境を考えると・・・
やはり、私たち人間にとっても、暮らしやすい自然環境だといえるだろう。
 高山でヘイケボタルの神秘的な光が見られるのは、6月中旬〜8月上旬までの1カ月余り・・・。農家の方をはじめとする周りに生活する人たちの気遣いがないと、ヘイケボタルは生きてゆけない生物なのだ。
 インタープリター(自然案内人)と同行すれば、ヘイケボタルの生態や飛騨地方に棲息するほかのホタルの興味深い話も聞けるはずだ。
【ヘイケボタル(平家ボタル)・体長 ♂約8mm ♀約10mm】
今井正人
筆者:平田 勉

(ひらた つとむ)
1953年名古屋生まれ。飛騨インタープリターアカデミー四期生。
宝飾職人として33年間腕を振るってきたが、自然に関わる道を志し飛騨インタープリターアカデミーを受講。専門知識を学ぶと同時に伝統文化、人と自然との関わりにも深い感銘を受けた。長年の宝飾職人の腕を活かしたネイチャーアクセサリーが好評を得ている。

飛騨インタープリターアカデミーから
飛騨インタープリターアカデミー修了生や受講生が、それぞれに伝えたい飛騨の自然についてご紹介しはじめてから1年がたちました。お話はまだまだ尽きません。2年目もぜひご愛読ください。
◎バックナンバー2008年:4月<桜>5月<ニリンソウ>6月<サンカヨウ>7月<ライチョウ>8月<コマクサ>9月<キノコ>10月<紅葉>11月<種子>12月<パーピーコール>|2009年:1月<とても美しいコナラ>2月<雪で遊ぶかんじきハイキング>3月<カタクリ>4月<飛騨の山菜>
飛騨インタープリターアカデミー公式サイト
ホテルスタッフから
高山グリーンホテルのサイトリニューアルのため、6月の飛騨の自然誌はお休みさせていただきました。さらに半月遅れとなる7月の自然誌。採り上がられたのは「ヘイケボタル」ですね。おりしも当ホテルではご宿泊のお客様のために無料の「ホタル観賞ツアー」を実施中。高山に住む私たちでも、ホタルはめったに見られなくなってしまいました。この機会にぜひご参加ください。
◎ホタル観賞ツアー 7月31日まで(ただし悪天候やホタルが飛ばなくなった場合は中止となります)

※人数に限りがございますのでご宿泊予約時にお申し込みください
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